「神奈川県立横浜清陵総合高校」での2週間のインターンシップ体験と、その後の教職に関する近況報告をつづるブログ
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今日は横浜デジタルアーツ専門学校へ色彩の学習をしに行った。生徒は遠足気分だったが、暑い中の移動は大変だったと思う。僕はというと履きなれない靴で坂道を歩くせいで靴ずれが酷い(汗)。今日の日程はこんな感じだった。
Publisherすごい。
午前、生徒はPublisherというソフトを初めて使うこととなった。僕もこのインターンシップに来て初めて使ったソフトだ。Publisherは Microsoft Officeの一つで、DTPに特化した機能を持っている。例えば、Word 2003ではテキストボックスの垂直方向の揃えが面倒なところを、Publisherなら簡単に指定できる。また、ただのグリッド以外に「レイアウトガイ ド」というのが設定できて、ルーラーと組み合わせることで高度な構成の紙面をきれいに作ることができる。細かいようではあるが、実際に操作して見るとDTP をやるのに使いやすいということがよくわかる。
(※ Wordも2007ならテキストボックス内文字列の垂直方向の揃えができる。)
しかし、それにもましてすごいなと思ったのは生徒の吸収力だ。初めて使ったソフトなのにも関わらず、今日の午前中だけでWordと変わらない感覚で使いこなしてい た。基本的な機能しか使っていないとは言っても、これで立派なポスターが作れるとなると侮れない。今日は遅刻者もおらず、みんな手際よくラフスケッチを 終えて作業に取り掛かっていた。たった3日での急成長に驚いた。残りの3日が余計に楽しみになってくる。
このとき生徒が作成したのは、横浜清陵総合高校の校内新聞だ。例によって、与えられた素材を元に作成した。文章ももともと用意されている。右の画像は、僕が作ったものだ。生徒によって色づかいも紙面構成も全然違っていて、それを見ているだけで楽しめる。
また、Publisherの便利な機能として、作った紙面を画像で保存できるというものがある。これは授業でではなく、先生からの実習指導としてイン ターンシップ生が教わったものだ。名前を付けて保存をするときに、ファイル形式としてjpegなどの画像形式が選択できる。OfficeではPowerPointとPublisherにこの機能があるらしい。またこの時、解像度を選ぶことができるので、目的に応じた最低限の容量に抑えることが できる。とても便利だ。
授業では、生徒の作品を簡単に画像ファイルに出来るので、Webで公開するときに便利そう。Photoshopを使うと公開のためのWebページが簡単に作れるそうなので、そちらもお時間のあるときにぜひ教えていただきたい。
色の役割って?
突然質問されると「えっ、えっと……」となりそうですが、今日はそんな色彩の学習をしてきた。昼休みとその前の時限を移動に当て、市内にある 横浜デジタルアーツ専門学校へ行ってきました。「DTPに役立つ色彩の学習」ということで、まず教わったのは色の役割だった。
色の役割といわれて僕が思いついたのは「イメージを与えること」だったのだが、講師の先生がおっしゃっていたのは、「一度に、多数の人に、同じ認識を持 たせること」だった。例えば、信号機の色は「青」なら「進んでよい」、「黄」なら「止まれ……だけど余裕がありそうなら進んじゃえ」、「赤」なら「止ま れ」など、小さいころから染みついた感覚で、誰もが同じ認識を持っている、とのこと。なるほど。
ここでいう「多数の人」というのは本当に「多数の人」で、世界中の人を指す。例えば、今横浜で開催されているイベントでは、各地の門に色が付いてい て、言葉が分からなくても自分の目指す場所を色で認識できるようになっているそうだ。色の感覚は文化や個人によって様々だけれど、こういった活用ができるということは考えたことがなかったのでとても新鮮だった。よくよく周りを見渡してみると、ケーブルが世界共通の色分けになっていたり、世界中で売れている トレーディングカードは種類によって色が決まっていたりと、いろいろなところで活用されていることに気付くことができた。
配色→セオリー、センス
授業中にやったワークで、配色カードを切ってイメージごとの配色を作るというものがあった。配色カードというのは、色紙(いろがみ)の単語張のような もので、これを切って3枚並べ配色を作るというものだった。例えば、「和風な印象」は一般的には「赤・黄緑、感触系や彩度の低い色が中心になる」と言われ ているらしい。僕は濃い抹茶のような色、紺色、薄紅色を選んでみた。説明はあくまで一般的なものなので、配色は個人の色のイメージによって変わってくるそうだ。高校生たちの配色がきれいだったことに驚いた。自分のはあんまり見たくない(汗)。これは個性でもあり、センスでもあるとか。
このワークのもう一つの面白いところは、同じ3色でも並び方を変えて2種類作るというところだ。同じ3色の紙片でも、並べ方によってイメージが変わることが体感できる。配色と言うと「組み合わせ」というイメージを持ってたが、実際は「順列」だそう。「色の配り方」という風に読みかえると確かにそのとおりである。
左の画像は「和風な印象」だ。僕のセンスのなさがよく表れている。お使いのPCによって色合いが異なって見えるかもしれないが、順番を変えるだけでもイメージが変わることが分かっていただけるのではないか。ちなみに、IrfanViewを使うと「画像の取り込み」→「編集」→「保存」がスムーズに できて気持ちいい。
Publisherでは画像の色を簡単に変更できるので、配色もある程度思い通りになる。ちょうどそういう機能を習った日に配色の勉強を組み込 むあたり、カリキュラムも相当練られているんだなと感じた。生徒がスムーズに成長できるような心配りが必要なんだと思った。
感ずるところ
インターンシップも半分まで来た。やっと、というよりは、もう、という感じ。今日、昼に専門学校へ着く直前の道中で、別ルートをたどってきた受講生と合流した。歩道橋の上と下でお互いの姿を認めたとき、こちらから手を振ったら元気よく振り返してくれた。インターンシップに来て最初のうち は、朝早いこと、内容が濃いこと、学校が坂の上にあること、それによって足に貼る絆創膏の数が増えていくことと、思っていたよりもハードだなと感じていたが、こうして生徒と信頼関係が出来てくるとそういう大変な部分というのもちっぽけに感じられてくる。また、こういう関係ができてこそ、伝えたいこ とも伝わりやすくなるんだろうなと感じた。教育実習を来年に控えた今、生徒との関係づくりももっと上手くなりたいと思った。
午前: MS Publisher での校内新聞づくり
午後: 横浜デジタルアーツ専門学校で色彩の学習
午後: 横浜デジタルアーツ専門学校で色彩の学習
Publisherすごい。
午前、生徒はPublisherというソフトを初めて使うこととなった。僕もこのインターンシップに来て初めて使ったソフトだ。Publisherは Microsoft Officeの一つで、DTPに特化した機能を持っている。例えば、Word 2003ではテキストボックスの垂直方向の揃えが面倒なところを、Publisherなら簡単に指定できる。また、ただのグリッド以外に「レイアウトガイ ド」というのが設定できて、ルーラーと組み合わせることで高度な構成の紙面をきれいに作ることができる。細かいようではあるが、実際に操作して見るとDTP をやるのに使いやすいということがよくわかる。
(※ Wordも2007ならテキストボックス内文字列の垂直方向の揃えができる。)
しかし、それにもましてすごいなと思ったのは生徒の吸収力だ。初めて使ったソフトなのにも関わらず、今日の午前中だけでWordと変わらない感覚で使いこなしてい た。基本的な機能しか使っていないとは言っても、これで立派なポスターが作れるとなると侮れない。今日は遅刻者もおらず、みんな手際よくラフスケッチを 終えて作業に取り掛かっていた。たった3日での急成長に驚いた。残りの3日が余計に楽しみになってくる。
このとき生徒が作成したのは、横浜清陵総合高校の校内新聞だ。例によって、与えられた素材を元に作成した。文章ももともと用意されている。右の画像は、僕が作ったものだ。生徒によって色づかいも紙面構成も全然違っていて、それを見ているだけで楽しめる。
また、Publisherの便利な機能として、作った紙面を画像で保存できるというものがある。これは授業でではなく、先生からの実習指導としてイン ターンシップ生が教わったものだ。名前を付けて保存をするときに、ファイル形式としてjpegなどの画像形式が選択できる。OfficeではPowerPointとPublisherにこの機能があるらしい。またこの時、解像度を選ぶことができるので、目的に応じた最低限の容量に抑えることが できる。とても便利だ。
授業では、生徒の作品を簡単に画像ファイルに出来るので、Webで公開するときに便利そう。Photoshopを使うと公開のためのWebページが簡単に作れるそうなので、そちらもお時間のあるときにぜひ教えていただきたい。
色の役割って?
突然質問されると「えっ、えっと……」となりそうですが、今日はそんな色彩の学習をしてきた。昼休みとその前の時限を移動に当て、市内にある 横浜デジタルアーツ専門学校へ行ってきました。「DTPに役立つ色彩の学習」ということで、まず教わったのは色の役割だった。
色の役割といわれて僕が思いついたのは「イメージを与えること」だったのだが、講師の先生がおっしゃっていたのは、「一度に、多数の人に、同じ認識を持 たせること」だった。例えば、信号機の色は「青」なら「進んでよい」、「黄」なら「止まれ……だけど余裕がありそうなら進んじゃえ」、「赤」なら「止ま れ」など、小さいころから染みついた感覚で、誰もが同じ認識を持っている、とのこと。なるほど。
ここでいう「多数の人」というのは本当に「多数の人」で、世界中の人を指す。例えば、今横浜で開催されているイベントでは、各地の門に色が付いてい て、言葉が分からなくても自分の目指す場所を色で認識できるようになっているそうだ。色の感覚は文化や個人によって様々だけれど、こういった活用ができるということは考えたことがなかったのでとても新鮮だった。よくよく周りを見渡してみると、ケーブルが世界共通の色分けになっていたり、世界中で売れている トレーディングカードは種類によって色が決まっていたりと、いろいろなところで活用されていることに気付くことができた。
配色→セオリー、センス
授業中にやったワークで、配色カードを切ってイメージごとの配色を作るというものがあった。配色カードというのは、色紙(いろがみ)の単語張のような もので、これを切って3枚並べ配色を作るというものだった。例えば、「和風な印象」は一般的には「赤・黄緑、感触系や彩度の低い色が中心になる」と言われ ているらしい。僕は濃い抹茶のような色、紺色、薄紅色を選んでみた。説明はあくまで一般的なものなので、配色は個人の色のイメージによって変わってくるそうだ。高校生たちの配色がきれいだったことに驚いた。自分のはあんまり見たくない(汗)。これは個性でもあり、センスでもあるとか。
このワークのもう一つの面白いところは、同じ3色でも並び方を変えて2種類作るというところだ。同じ3色の紙片でも、並べ方によってイメージが変わることが体感できる。配色と言うと「組み合わせ」というイメージを持ってたが、実際は「順列」だそう。「色の配り方」という風に読みかえると確かにそのとおりである。
左の画像は「和風な印象」だ。僕のセンスのなさがよく表れている。お使いのPCによって色合いが異なって見えるかもしれないが、順番を変えるだけでもイメージが変わることが分かっていただけるのではないか。ちなみに、IrfanViewを使うと「画像の取り込み」→「編集」→「保存」がスムーズに できて気持ちいい。
Publisherでは画像の色を簡単に変更できるので、配色もある程度思い通りになる。ちょうどそういう機能を習った日に配色の勉強を組み込 むあたり、カリキュラムも相当練られているんだなと感じた。生徒がスムーズに成長できるような心配りが必要なんだと思った。
感ずるところ
インターンシップも半分まで来た。やっと、というよりは、もう、という感じ。今日、昼に専門学校へ着く直前の道中で、別ルートをたどってきた受講生と合流した。歩道橋の上と下でお互いの姿を認めたとき、こちらから手を振ったら元気よく振り返してくれた。インターンシップに来て最初のうち は、朝早いこと、内容が濃いこと、学校が坂の上にあること、それによって足に貼る絆創膏の数が増えていくことと、思っていたよりもハードだなと感じていたが、こうして生徒と信頼関係が出来てくるとそういう大変な部分というのもちっぽけに感じられてくる。また、こういう関係ができてこそ、伝えたいこ とも伝わりやすくなるんだろうなと感じた。教育実習を来年に控えた今、生徒との関係づくりももっと上手くなりたいと思った。
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プロフィール
HN: Kazu
性別: 男性
自己紹介: 情報の教員を目指す神奈川大学3年生→公立高校教員を目指す私立高校非常勤講師
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