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「神奈川県立横浜清陵総合高校」での2週間のインターンシップ体験と、その後の教職に関する近況報告をつづるブログ

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 インターンシップもいよいよ後半に突入。昨夜から雨だったこともあり、今日は久々に暑さが和らいだ。せっかくの涼しい日なのでじめじめは気にしないでおいてあげた。

充実の今日一日の流れはこんな感じ。

1限: 校内新聞の続き(改善作業)
2限: オートシェイプ基礎(担当: インターンシップ生)
3限: ベジェ曲線(オートシェイプ)
4限: トレースによるイラスト作成
5限: 校内新聞の完成、相互評価
6限: 4限の続き
放課後: Photoshopでギャラリー作り、サーバーの話、先輩からのアドバイス

今日はとにかくいろいろなことを学んだ。日誌は一日を振り返る以外に備忘録にもなってくれるのでありがたい。

時間配分
2限はオートシェイプを使った絵の描き方を、インターンシップ生が教えることになった。Oさんが代表で教えることになり、他の3人はサポートをすることに した。教えるのは、すでに作られたオートシェイプ作品の分解と、グラデーションの設定の仕方。15~20分の予定が、実際には45分ほどかかってしまっ た。原因は、「教えるべきこと」と「省略すべきこと」をはっきり分けていなかったこと、テンポがよくなかったことだった。

この講座全体におけるこの部分の役割はそれほど大きくなく、オートシェイプの組み合わせで、複雑な図形が表現できることと、グラデーションの設定はどんな ふうにやるのかという二つのことだ。実はウェイトが置かれているのは次のトレースによるイラスト作成で、ベジェ曲線を扱う部分なのだ。そういう全体像を理解したうえで、教えるべきところとそうでないところを区別し、時間を割り当てる必要があった。

また、生徒の操作が終わるのを待っている時間が長すぎると、サポートをしていて思った。生徒が全員完璧にできるまで待っていると、授業はなかなか進まない。テンポが悪くなると生徒も嫌になってしまうので、もう少しテンポよくやってもよかったかなと思った。サポートする人が居る場であればサポー トできるし、いないならすでにできている隣の子などに教えてもらえば良いからだ。

とはいえ、やはり前に出て、生徒の状態を観察しながら説明するというのは難しいもので、Oさんの焦りや戸惑いが画面や空気を介してよく伝わってきた。本番で大きな失敗をしないためにも、リハーサルは必要だと思った。こういう空気の中で必要なことをこなし、生徒に分かりやすく説明する五十嵐先生はさすがだ。先生のようにうまくできるようになるには、練習、経験を積む必要があるなと実感した。

トレース、みんなの本気
イラストのトレースでは、PowerPointでフリーフォームを使った。Webから好きなイラストをコピーして、それをトレースした。普段 SAIで絵を描いている子も、こういうのは初めてな子も、それぞれに本気を出して根気よく取り組んでいた。実際のところ、みんながみんな根気よくやってたわけでもないが、何人かの「はまったらしい」子は放課後も微調整に余念がなかった。

作品公開、思い通りに
Photoshop Elementsを使うと、作品のキャプチャを体裁を整えたうえでHTMLのギャラリー形式にまとめるということが簡単にできる。Publisherで作成した作品をギャラリーにするのに実際に必要な作業は以下の通り。

1. 作品をJPEGで保存(名前を付けて保存から、96dpiで)
2. IrfanViewで縁を追加(一括処理で出来る)
3. PEにドラッグアンドドロップし、ウィザードに従う

ここでもIrfanViewの一括処理の機能が役に立つ。これで作品が何クラス分あってもそう変わらない時間で作業ができる。PEのウィザードで は、ギャラリーの形式やタイトル、写真の大きさなどを設定できる。いろいろな種類があるが、装飾の少ないシンプルなものを選ぶこと、作品が1ページ に収まる状態である程度大きく見えるように画像サイズを決めることがポイントだ。作品をすぐ公開すると生徒のやる気も高まるので、こういった便利なテク ニックはどんどん吸収していきたいと思った。

サーバーの話
学校のWebサーバーは当然のことながら、上述したような作品を公開するときに、授業ないで見せるだけであればその時だけサーバーを有効にするといったこ とが簡単にできると教わった。サーバーは普通のパソコンと変わらないハードウェアで、ただサーバーのソフトが起動しているだけだということを、実際に 実験を通して教わった。ところが通常通りApatche、PHPなどを一つずつインストールすると手間がかかり、バージョンの整合を取るのも大変だ。 XAMPPというパッケージにはこれらのソフトがセットになっており、これをインストールすれば後は設定をするだけで簡単にサーバーができるとのこと。活用したい。

先輩からのアドバイス

僕は以前ICTEでお会いしたことのあった県内の高校に勤務されている先生が、12日に教員採用試験の2次試験を受けるインターンシップ生Yさんの応援に駆けつけてくださった。前回の2次 試験の様子とポイント、そこから感じたところなどをお話いただき、いくつものアドバイスをいただいた。一番覚えておきたいと思ったのは面接の時のこと で、「分からないときは正直に分からないと言う」ということでした。面接官はとても切れる方たちで、取り繕ってもすべてばれてしまうので、分からないとき は正直にそう言って、そのためのフォローを入れたほうがよいとのことだ。そちらのほうが「誠実だ」と評価されるのでは、とのことだった。

並行作業
生徒の作品作りをサポートするため、当り前ながらインターンシップ生は生徒より早く作品を作らなければならない。今日は誤って最新のデータを古いデータで上書 きしてしまうというミスを犯してしまい、余裕のなかった作品作りがさらにきつくなってしまった。休日中に頑張った分を取り戻すのは無理なので、失った 部分はアイディア勝負で路線を変更して作り直すことにした。準備に割く時間が限られているというのも、短期集中講座の大変なところだと思った。将来の参考になる。

明日は生徒に先行して作品を仕上げられるよう頑張りたい。
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Re: 無題
コメントありがとうございます。
教えることを楽しむためには周到な準備が必要とのこと、実感しました。大変な毎日ですが、全力で挑みたいです。
Kazu@管理人 URL 2010/08/10(Tue)23:31:05 編集
無題
施錠ぎりぎりまで御苦労さまでした。
インターン生も最終作品に取り掛かり、そろそろゴールが見えてきました。そして、本日の先輩のお話から、最終日の模擬授業に対する意識も出来たと思います。
教えることが楽しくなるためには、教えた生徒が活き活きと学び、成長していくことが糧になります。つまり、そのための知識・技術と周到な準備が必要ということです。
残りの期間も、悔いのないよう頑張ってください。
VX URL 2010/08/10(Tue)06:52:23 編集
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プロフィール
HN: Kazu
性別: 男性
自己紹介: 情報の教員を目指す神奈川大学3年生→公立高校教員を目指す私立高校非常勤講師